イラストが完成したあと、意外と迷うのが「納品メール」です。
作品そのものは完成しているのに、
「なんて送ればいい?」
「添付で送って大丈夫?」
「請求書の案内も一緒に入れる?」
「修正後の再納品は、どう書くと失礼にならない?」
ここで手が止まる人はかなり多いです。
イラストの納品メールは、長く書く必要はありません。
大事なのは、何を納品したのか・どこから確認できるのか・次に相手に何をしてほしいのかが一目でわかることです。
ここでは、イラストレーター・絵師・デザイナー向けに、すぐ使える納品メールの例文を用途別にまとめます。
イラスト納品メールで必ず入れたい内容
イラストの納品メールには、最低限この5つを入れておくと安心です。
- 宛名
- 完成したイラストを納品する旨
- 納品データの内容
- 確認してほしいこと
- お礼と今後の案内
たとえば、PNG・JPEG・PSDなど複数形式で渡す場合は、ファイル形式も書いておくと親切です。
また、Googleドライブやギガファイル便、Dropboxなどのリンクで送る場合は、ダウンロード期限やパスワードの有無も忘れずに添えます。
イラスト納品メールの基本例文
まずは、もっとも使いやすい基本形です。
個人依頼・企業案件どちらでも使えます。
件名
【納品】〇〇イラスト制作の件/〇〇より
本文
〇〇様
お世話になっております。
イラストレーターの〇〇です。
ご依頼いただいておりましたイラストが完成しましたので、納品いたします。
下記よりデータをご確認ください。
【納品データ】
・ファイル形式:PNG/JPEG
・点数:〇点
・サイズ:〇〇px × 〇〇px
・納品URL:〇〇〇〇
内容に問題がないか、ご確認いただけますと幸いです。
修正や不備がありましたら、お手数ですが〇月〇日までにご連絡ください。
問題がなければ、こちらの内容で正式納品とさせていただきます。
この度はご依頼いただき、誠にありがとうございました。
またお力になれることがありましたら、いつでもお声がけください。
どうぞよろしくお願いいたします。
〇〇
添付ファイルで送る場合の納品メール例文
メールに直接イラストデータを添付する場合は、「添付しています」と明記します。
相手が見落とさないように、添付内容も本文に書いておくのが無難です。
件名
【イラスト納品】〇〇イラストデータをお送りします
本文
〇〇様
お世話になっております。
〇〇です。
ご依頼いただいておりましたイラストが完成しましたので、メールに添付してお送りいたします。
【添付データ】
・〇〇.png
・〇〇.jpg
・〇〇.psd
お手数ですが、データの開封と内容のご確認をお願いいたします。
もし添付ファイルが開けない、データが破損している、形式を変更してほしいなどがありましたら、ご連絡ください。
この度はご依頼いただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
〇〇
Googleドライブ・ギガファイル便で送る場合の納品メール例文
容量が大きいイラストデータは、メール添付よりもオンラインストレージで送るほうが安全です。
特にPSD、AI、CLIP、複数枚のPNGなどはファイルサイズが大きくなりやすいので、リンク納品が向いています。
件名
【納品】〇〇イラストデータの共有URLをお送りします
本文
〇〇様
お世話になっております。
〇〇です。
ご依頼いただいておりましたイラストが完成しましたので、下記URLより納品データをご確認ください。
【納品URL】
〇〇〇〇
【納品内容】
・完成イラスト:〇点
・ファイル形式:PNG/JPEG/PSD
・サイズ:〇〇px × 〇〇px
ダウンロード期限は〇月〇日までです。
期限を過ぎるとデータを取得できなくなる場合がありますので、お早めに保存をお願いいたします。
内容に問題がないか、ご確認いただけますと幸いです。
修正や不備がありましたら、〇月〇日までにご連絡ください。
この度はご依頼いただき、誠にありがとうございました。
また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
〇〇
修正後に再納品する場合のメール例文
修正対応後の納品メールでは、「どこを修正したのか」を簡単に書くと丁寧です。
相手も確認しやすくなりますし、「言った・言わない」のズレも防げます。
件名
【再納品】〇〇イラスト修正版をお送りします
本文
〇〇様
お世話になっております。
〇〇です。
ご確認いただき、ありがとうございました。
ご指摘いただいた内容を反映し、修正版のイラストを再納品いたします。
【修正内容】
・〇〇の色味を調整
・〇〇部分の表情を変更
・背景の〇〇を削除
下記より修正版データをご確認ください。
【納品URL】
〇〇〇〇
お手数ですが、修正内容に問題がないかご確認をお願いいたします。
追加で気になる点がありましたら、ご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
〇〇
ラフ確認後に完成データを納品する場合のメール例文
ラフや下描きの確認を経て完成データを送る場合は、「確認済みの内容をもとに仕上げた」と書くと自然です。
件名
【完成データ納品】〇〇イラストの件
本文
〇〇様
お世話になっております。
〇〇です。
先日ご確認いただいたラフをもとに、完成イラストを制作いたしました。
下記より納品データをご確認ください。
【納品データ】
・完成イラスト:〇点
・ファイル形式:PNG/JPEG
・納品URL:〇〇〇〇
ラフ確認時の内容を反映して仕上げておりますが、データの不備や気になる点がありましたらご連絡ください。
問題がなければ、こちらのデータで正式納品とさせていただきます。
この度はご依頼いただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
〇〇
請求書も一緒に送る場合の納品メール例文
企業案件や継続案件では、納品メールと一緒に請求書を送るケースもあります。
納品物と請求書を同時に送る場合は、本文の中で両方に触れておきましょう。
件名
【納品・請求書送付】〇〇イラスト制作の件
本文
〇〇様
お世話になっております。
〇〇です。
ご依頼いただいておりましたイラストが完成しましたので、納品データをお送りします。
【納品データ】
〇〇〇〇
あわせて、請求書を添付しております。
お手すきの際にご確認をお願いいたします。
【請求内容】
・案件名:〇〇イラスト制作
・請求金額:〇〇円
・お支払い期限:〇月〇日
納品データや請求書の内容に不備がありましたら、お知らせください。
この度はご依頼いただき、誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
〇〇
個人依頼向けのやわらかい納品メール例文
SNS経由の依頼や個人依頼では、あまり堅すぎる文面だと距離を感じることがあります。
ただし、カジュアルにしすぎると雑に見えるので、丁寧さは残しておきたいところです。
件名
イラスト完成のご連絡です
本文
〇〇様
こんにちは。
〇〇です。
ご依頼いただいていたイラストが完成しましたので、お送りします。
【納品データ】
〇〇〇〇
お手数ですが、データの確認をお願いいたします。
もし開けない、保存できない、気になる部分があるなどありましたら、遠慮なくご連絡ください。
この度はご依頼いただき、本当にありがとうございました。
楽しく制作させていただきました。
また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
〇〇
企業向けのきちんとした納品メール例文
企業相手の場合は、やや事務的でも問題ありません。
感情よりも、確認事項が整理されていることのほうが大事です。
件名
【納品】〇〇案件 イラスト制作データ送付の件
本文
株式会社〇〇
〇〇様
お世話になっております。
〇〇です。
ご依頼いただいておりました〇〇案件のイラスト制作データを納品いたします。
下記URLよりご確認をお願いいたします。
【納品URL】
〇〇〇〇
【納品内容】
・イラストデータ:〇点
・ファイル形式:PNG/JPEG/PSD
・カラーモード:RGB
・サイズ:〇〇px × 〇〇px
ご確認のうえ、修正や不備がございましたら〇月〇日までにご連絡ください。
問題がない場合は、こちらのデータをもって正式納品とさせていただきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
〇〇
納品メールの件名例
件名は、相手があとから検索しやすい形にしておくと親切です。
使いやすい件名は、以下のような形です。
- 【納品】〇〇イラスト制作の件
- 【イラスト納品】〇〇データをお送りします
- 【完成データ送付】〇〇イラストの件
- 【再納品】〇〇イラスト修正版
- 【納品・請求書送付】〇〇案件の件
- 〇〇イラスト完成のご連絡
- 〇〇様ご依頼分 イラスト納品
迷ったら、【納品】案件名/自分の名前で問題ありません。
件名に「納品」と入っていれば、相手も何のメールかすぐに判断できます。
イラスト納品メールで書いておくと親切な項目
納品メールでは、本文の美しさよりも「確認しやすさ」が大切です。
とくに仕事としてイラストを受けているなら、以下の項目はできるだけ書いておきましょう。
ファイル形式
PNG、JPEG、PSD、AI、CLIPなど、どの形式で納品したかを書きます。
たとえば、SNSアイコンならPNG、印刷物なら解像度やカラーモードも確認されやすいです。
点数
1点だけなのか、差分込みで複数点あるのかを書きます。
表情差分、背景あり・なし、透過版などがある場合は、数を明記したほうが安全です。
サイズ
「〇〇px × 〇〇px」「A4サイズ」「350dpi」など、指定されたサイズどおりに制作したことが伝わります。
ダウンロード期限
ギガファイル便など期限付きのサービスを使う場合は、必ず期限を書きます。
期限を書かないと、相手が後回しにしてしまい、期限切れ後に再送する流れになりがちです。
確認期限
修正受付の期限がある場合は、やんわり書いておきましょう。
たとえば、
「修正や不備がありましたら、〇月〇日までにご連絡ください」
と書くだけで十分です。
納品メールで避けたい書き方
イラスト納品メールでは、次のような書き方は避けたほうが無難です。
「たぶん大丈夫です」
納品時に不安そうな言葉を入れると、相手も不安になります。
不備がありそうなら送る前に確認し、メールでは落ち着いた文面にしましょう。
「修正は何でも言ってください」
親切なつもりでも、無制限修正のように受け取られる場合があります。
書くなら、
「不備や気になる点がありましたらご連絡ください」
くらいがちょうどいいです。
「急いで確認してください」
確認を急いでほしい場合でも、そのまま書くと強く見えます。
「恐れ入りますが、〇月〇日までにご確認いただけますと幸いです」
のように、期限と理由が伝わる形にしましょう。
ファイル名が雑なまま送る
「無題.png」「完成版_最終_本当の最終.png」のようなファイル名は、仕事相手には少し危うく見えます。
納品時は、
「clientname_illustration_01.png」
「案件名_mainvisual_20260427.png」
のように、あとから見てもわかる名前にしておくと安心です。
「完成イラスト_最終版_最新(2) 2.psd」をお送りします。
本当に法律で裁かれてほしい
納品前のチェックリスト
メールを送る前に、最低限ここだけは確認しておきましょう。
- 指定サイズどおりか
- ファイル形式は合っているか
- 透過あり・なしの指定を満たしているか
- 解像度に問題はないか
- ファイル名が整理されているか
- 添付漏れがないか
- 共有リンクの権限が「閲覧可」になっているか
- ダウンロード期限を書いたか
- 請求書を送る場合、金額と宛名にミスがないか
- 送信先のメールアドレスが正しいか
ここが大事です。
イラスト自体が良くても、納品リンクが開けない、添付がない、請求書の宛名が違うとなると、最後の印象が少しもったいないです。

納品メールを送ったあとの対応
納品メールを送ったら、基本的には相手の確認を待ちます。
ただし、確認期限を過ぎても返信がない場合は、1通だけリマインドを送っても問題ありません。
確認依頼のリマインド例文
〇〇様
お世話になっております。
〇〇です。
先日お送りしましたイラスト納品データについて、念のためご確認のご連絡です。
【納品URL】
〇〇〇〇
お忙しいところ恐れ入りますが、内容に問題がないかご確認いただけますと幸いです。
もし修正や不備がございましたら、お知らせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
〇〇
催促っぽくならないように、
「念のためご確認のご連絡です」
くらいの温度感で送るのが使いやすいです。
そのまま使える短めの納品メール例文
長い文面が苦手な人向けに、短めの例文も置いておきます。
〇〇様
お世話になっております。
〇〇です。
ご依頼いただいておりましたイラストが完成しましたので、下記より納品いたします。
【納品URL】
〇〇〇〇
お手数ですが、内容のご確認をお願いいたします。
修正や不備がありましたら、ご連絡ください。
この度はご依頼いただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
〇〇
個人依頼なら、このくらいでも十分です。
むしろ、やたら長いメールより見やすい場合もあります。
イラスト納品メールは「丁寧さ」と「わかりやすさ」が大事
イラストの納品メールは、きれいなビジネス文を目指しすぎなくても大丈夫です。
それよりも、
- 「何を送ったのか」
- 「どこから確認するのか」
- 「いつまでに返事がほしいのか」
- 「不備があったらどうすればいいのか」
この4つが伝わるほうが、受け取る側は助かります。
納品は、制作の最後に残るやり取りです。
作品の完成度だけでなく、メールのわかりやすさも含めて「また頼みたい」と思われるポイントになります。
迷ったときは、基本例文をベースにして、案件名・ファイル形式・納品URL・確認期限だけ差し替えればOKです。


