お役立ちコラム

ブログが止まっていた理由——高機能鬱になって、気づいたこと

高機能鬱

しばらくの間、このブログの更新が止まっていました。
「忙しかったのかな」と思われていた方もいるかもしれません。

半分は合っていて、半分は違います。
正直に書くと、高機能鬱になっていました。

言い訳でも自慢でもなく、ただの事実として。
そしてもし同じような状態にいる人がこれを読んでいるなら、少しだけ「わかるよ」と言いたくて、この記事を書いています。

高機能鬱とは何か

「高機能鬱」という言葉を聞いたことがない方のために、簡単に説明します。

高機能鬱(High-functioning depression)の主な特徴

  • 外から見ると「普通に機能している」ように見える
  • 仕事や社会生活は一応こなせてしまう
  • しかし内側では深刻な抑うつ状態が続いている
  • 「気力の低下」「慢性的な疲労感」「感情の平坦化」が特徴的
  • 自分でも気づきにくく、診断が遅れやすい
  • 医学的には「持続性抑うつ障害(気分変調症)」に近い概念とされる

いわゆる「鬱」のイメージ(ベッドから出られない、仕事に行けない)とは少し違います。
でもその「違い」がまた、この状態を見えにくくさせている。

最初に気づいたこと

きっかけは、趣味に没頭できなくなったことでした。

絵を描くことが好きでした。
映画を観ることも、ブログを書くことも。
どれも「やりたい」という感覚があって、時間を忘れて取り組めていたことです。

それが、ある時期からぜんぶ、なくなりました。

「やる気が出ない」というより、もっと根本的な感じ。
楽しいとか嬉しいとか、悲しいとか怒るとか……そういう感情がまるごと、どこかに消えてしまったような感覚でした。

喜怒哀楽が全部、平坦になっていた。

休日は眠ることしかできませんでした。
ベッドから出ようとしても、体が動かない。
「動けない」というより、「動く理由が見つからない」に近かったかもしれません。

そのうち、何もしていないのに心臓がバクバクしたり、手足が冷えたり震えたりするようになりました。
貧血に似たようなふらつき。
人生そのものに対する、根拠のない絶望感。

こうして文字にすると、なんてことないように見えてしまうのが、もどかしい。
あの感覚は、経験したことのある人にしかわからないと思っています。

伝わるでしょうか。
文字では軽く見えてしまうのがわかっていても、それを書かずにいられない。

person sitting on blue wooden bench on beach during daytime

「普通にやれてしまう」という罠

高機能鬱の厄介なところは、外側が崩れないことです。

どんなに辛くても、「今起きないと仕事に遅れる」というタイミングで、体は起きていました。
着替えて、外に出ることができる。
人と会っても、それなりにやり取りができる。

表面上は、何も変わっていないように見えていたと思います。
心から笑うことはできなかったけれど、笑っているように見えることはできました。

ただ、急に涙が出て止まらなくなることは、何度もありました。理由もなく。
それが電車の中だったり、誰かと話しながらだったり。

そういう瞬間だけが、「ああ、やっぱりおかしいんだ」と気づかせてくれました。

「普通にやれている」という事実が、自分の状態を認めることを遅らせます。

「これくらいで弱音を吐いていいのか」「本当に鬱なのか」と疑い続けてしまう。
それが高機能鬱の、一番しんどいところだと思っています。

ブログが書けなかったということ

この状態の中で、ブログの更新は止まりました。

「書けない」の中身を説明するのが難しいのですが……
やる気がない、というより、PCを開くという動作そのものができない感じでした。

画面を前にしても、頭がぼんやりしていて、何も考えられない。
言葉が出てこない。

常に疲れ切っていました。
24時間立ちっぱなしで仕事し続けた直後のような疲労感が、ずっと続いている。
何もしていないのに。

罪悪感もありました。
「更新しなきゃ」と思いながら、でも動けない。

その繰り返しが、また消耗を深めていたように思います。

man in black jacket sitting on bed

病院に行って、今

病院に行き、抗うつ剤を飲み始めてから、身体的な症状は少しずつ落ち着いてきました。
心臓のバクバク、手足の震え、あの重さ——そういうものは、薬が助けてくれています。

でも正直に書くと、今も「虚無」の中にいます。

趣味はまだ楽しめていない。
感情もまだ戻ってきていない。

「回復した」というより、「最悪の状態を抜けた」という感じに近い。

薬が効いて日常が動き始めた一方で、
以前の自分がどこかに行ったまま、まだ帰ってきていないような感覚があります。

それが焦りになることもあるし、なんとも思わない日もあります。

回復というのは、直線ではないんだと、少しずつわかってきました。

試してみて効果があったもの・なかったもの

効果があったもの効果がなかったもの
サジージュース
色が細くなる→栄養失調→症状が重くなる、のコンボを抑えるのに効果的でした。ジュースとして1杯飲むだけでだいぶ身体が楽になりました。
カラオケ
声を出してストレス発散がいいと聞いたのですが、歌ってる最中に『カラオケってなにが楽しいんだ…』と思い失敗。カラオケが嫌いになる前に撤退しました。
寝香水
最高の睡眠を追求する専門店が開発したフレグランス。「まくらにスプレー → 腹式呼吸」で寝つきが早くなった感じがありました。
整体(人によると思う)
鬱の原因は意外と肩こり(=脳への血流の悪さ)であるという情報を見て整体・揉みほぐしへ。個人的には何も変わらずでしたが人によると思う。
3倍くらいに薄めて飲むタイプのジュース(カルピスの原液みたいな)。独特の風味ですが毎日飲んでいたら朝の絶望感が軽減した感じがあります。あと単に色が細くなる→栄養失調のコンボに効きました。
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伝えたいこと

同じような場所にいる人に、伝えたいことがあります。

  • 「普通にやれている」のに、楽しくない。
  • 感情が平坦になっている。
  • 疲れているのに眠れない、もしくは眠ってばかりいる。

そういう状態は、決して「甘え」ではありません。

文字にするとたいしたことないように見える、あの重さを、私も知っています。

無理に「前向きになろう」としなくていいと思います。
今日できることが、昨日より少なくてもいい。

ただ、一人で抱えすぎないでほしい。
病院に行くことは、弱さではなく、選択肢のひとつです。

私はまだ虚無の中にいますが、こうして少しずつ、言葉を出せるようになってきました。
それが今の、私なりの回復です。

またここで書いていきます。

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