この仕事、ちょっと怪しい…
でも今月は売上が不安だから断れない
無理に受けないで!!
報酬以上のものを失いやすいんです!!
カスみたいな仕事が削ってくるのは、時間、集中力、信用、メンタル。
その全部を削られて、最後に残るのが「もう消耗したくない」という疲労感だったりします。
この記事でわかること
- 受ける前に見抜きたい危険案件の特徴
- 関係を悪くしにくい断り方
案件を断るのは逃げではありません。
ちゃんと選べる人ほど生き残ります。
フリーランスが危険案件を受けてしまう理由
危険案件は、最初から露骨に危険な顔をしていません。
むしろ最初は魅力的に見えることが多いんです。
- 今後も継続でお願いしたい
- 急いでいるので助けてほしい
- お任せできる人を探していた
こんな言い方をされると、期待されている気がして嬉しくなる。
仕事が少ない時期なら、なおさら気持ちが動きます。
ただ、本当に見るべきなのは言葉ではなく条件です。
熱量があるように見えても、要件が曖昧、責任の所在が不明、連絡手段が雑。
このあたりが揃うと、かなり危ないです。
危険案件に共通する5つのサイン
1. 何を作りたいのか、いつまでも見えない
- ヒアリングしても方向性が固まらない。
- 話すたびに言うことが変わる。
- 決定が先延ばしになる。
カ……カス!!!!!
こういう案件は、悪意がないことも多いです。
ただし悪意がないから安全とは限りません。
終わりのない迷子案件になる可能性があるからです。
対処法
- 初回の時点で目的、ゴール、納期を言語化する
- 「いつまでに何を決めるか」を決める
- 判断が止まる場合は、作業継続条件を先に伝える
2. 自分の現在地より、明らかに難しすぎる
挑戦は大事です。
でも、挑戦と無謀は別なんですよね。
「なぜ自分に来たんだろう」と感じるレベルの案件は、一度立ち止まったほうがいいです。
期待に応えたい気持ちはわかります。
でも背伸びしすぎると、納品事故や信用低下のリスクまで背負うことになります。
対処法
- 見積もり前に、必要工数と必要スキルを書き出す
- 不安が強い場合は、経験者に相談する
- 単独で危ないなら、パートナーを入れるか辞退する
3. 「お任せでお願いします」がやたら軽い
一見ラクそうですが、ここは落とし穴です。
本当に任せてくれるのではなく、確認責任まで丸ごと投げているケースがあります。
納品したあとで、
- 「イメージと違いました」
- 「やっぱりこっちで」
が増えると、修正地獄が始まります。
対処法
- お任せと言われても、必ず要件を確認する
- 方向性の確認タイミングを途中に入れる
- 修正回数や追加対応の条件を先に決める
4. 「納期はいつでも大丈夫」が逆に危ない
これ、親切に見えて危険です。
本当に余裕がある案件もありますが、担当者の熱量が低いだけのことも多い。
すると、返事が止まる。
止まったと思ったら急に急ぐ。
こっちは予定を空けられない。
結果、振り回されます。
対処法
- こちら側で仮のスケジュールを提示する
- 返信が必要な期限を区切る
- 長期化しそうなら着手金を設定する
5. 連絡が電話ばかりで、記録が残らない
電話自体が悪いわけではありません。
ただ、毎回口頭だけで指示が来る案件は危険度が上がります。
「言った・言わない」が発生しやすいからです。
しかも、作業中に思考が切られやすい。
対処法
- 電話後に要点を文章で送る
- できればメールやチャットに寄せる
- 即答せず、メモできる状態で折り返す
先ほどのお電話の件ですが、
・◯◯を◯◯◯したい
・◯◯◯の部分を◯◯◯に変更したい
ということで承りました。
相違がございましたらメールにてご返信ください。
断らなくていいけれど、条件確認したい案件もある
全部が即NGではありません。
たとえば、実績公開不可の案件。
これは案件自体が危険というより、「受けるなら条件を確認したい案件」です。
公開実績に載せられないと、次の営業には使いにくい。
だからこそ、
- 匿名での掲載は可能か
- オフライン資料での紹介は可能か
このあたりは交渉しておく価値があります。
受けるか断るかの二択だけで考えないこと。
条件調整で安全になる案件もあります。
受ける前に見るべきチェックポイント
- 相談内容が来る
- 目的と成果物は明確か
- 納期と判断者は明確か
- 連絡手段と修正範囲は明確か
- 自分の力量と工数に見合うか
- 曖昧が多ければ、条件整理か辞退
仕事がない時期ほど、危険案件に吸い寄せられやすい
これ、ガチでそうだから全員気を付けろ。
余裕があるときは見抜ける違和感も、焦っていると「まあ大丈夫かな」で通してしまう。
人間だからです(結論)
でも危険案件ほど、目先の売上のわりに、あとで大赤字になりやすい。
時間を取られ、心も削られ、ほかのまともな案件を受ける余力まで失うからです。
だから判断基準は、「今ほしい売上」だけでは足りません。
その案件を受けたあと、自分の来月がラクになるか。
ここまで見たほうがいい。
断るのが苦手な人へ。大事なのは「NOの言い方」
フリーランスは人間関係が仕事に直結します。
だから断るときも、ぶつ切りで終わらせないほうがいい。
ありがちなのが、
「今回はスケジュールの都合で難しいです」
「また機会があればお願いします」
だけで終えるパターン。
これだけじゃ失礼なんですか?
もちろん失礼ではありません。
でもちょっと冷たく残りやすいし、周りと差をつけるチャンスでもあります。
ここで差がつくのは、断ったあとに何を足すかです。
角が立ちにくい断り方のコツ
ポイントは3つです。
断る。気にかけていることを伝える。可能なら別の道を示す。この順番がきれいです。
基本の型
今回はスケジュールの都合でお受けするのが難しいです。
せっかくお声がけいただいたのに申し訳ありません。
○○の取り組み、最近拝見していて、△△の方向性がすごく素敵だと感じています。
もし□□のような形でしたら、また別のタイミングでお力になれるかもしれません。
この形だと、単なる拒否で終わりません。
相手をちゃんと見ていることが伝わるので、会話の温度が下がりにくい。
断るメール文例
忙しくて受けられない場合
件名:ご依頼ありがとうございます
○○様
このたびはお声がけいただきありがとうございます。
内容を拝見し、ぜひ力になりたい気持ちはあるのですが、現在のスケジュール上、納期に対して十分な対応が難しい状況です。
中途半端な形でお引き受けするのは失礼だと感じ、今回は見送らせていただければと思います。
せっかくご相談いただいたのに申し訳ありません。
なお、○○の発信や取り組みは以前から拝見しており、特に△△の方向性が印象に残っています。
もし時期を改めてご相談いただけるようでしたら、その際はぜひ検討させてください。
今後のご活動も応援しております。
どうぞよろしくお願いいたします。
条件が曖昧で受けない場合
件名:ご相談ありがとうございます
○○様
このたびはご相談いただきありがとうございます。
内容を拝見し検討したのですが、現時点では制作範囲と進行条件のすり合わせが難しく、今回はお引き受けを見送らせていただければと思っております。
私のほうでも責任を持って進められる形であればぜひお力になりたかったのですが、今回は十分な対応が難しいと判断いたしました。
申し訳ありません。
もし今後、目的やスケジュールが整理された段階で改めてご相談いただけるようでしたら、状況によってはお手伝いできる可能性もあります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
「断る」は関係を切ることではない
断ったら、関係が切れてしまうのでは……
そんなことはありません。
逆に、雑に受けて雑に崩れるほうが関係を壊しやすいですよ
誤解されやすいんですが、断ること自体は悪くありません。
ちゃんと考えて、できない理由を伝えて、相手への敬意を残す。
それができれば、「今回は難しかったけれど、また相談したい人」になれます。
逆に、無理して受けて遅れる、疲れて雑になる、認識ズレで揉める。
こちらのほうがずっと痛い。
短期の売上より、長く続く信用。
ここを見失わないことが大事です。
まとめ
フリーランスにとって危険案件を避ける力は、営業力と同じくらい重要です。
安すぎる、曖昧すぎる、丸投げ、連絡が雑。
こうした違和感は、たいてい後から大きな問題になります。
断るのは怖い。
ただ、受けて壊れるほうがもっと怖いですよね。
だからこそ、
- 違和感を言語化する
- 条件を確認する
- 必要なら断る
- 断るときは関係を悪くしすぎない言い方を選ぶ
この4つを持っておくと、仕事はかなり安定します。
いい案件を増やすには、悪い案件を見抜く目も必要。
そこはきれいごと抜きで、ほんとうに大事なところです。
